ビジネス学部人材養成目的?3つのポリシー(2024年度以降入学者)
人材養成目的
ビジネス学部ビジネス学科の人材養成目的は、本学の建学の精神および共立女子大学の人材養成目的に基づき、「ビジネスの場で活用できる知識?技能と必要な教養を身に付け、他者と協働してリーダーシップを発揮できる人材を養成する」ことである。
3つのポリシー
ディプロマ?ポリシー
共立女子大学ビジネス学部ビジネス学科は、建学の精神「女性の自立と自活」を基本理念として展開される所定の課程を修め、124単位以上の単位修得と必修等の卒業要件を充たし、幅広い教養と専門分野における知識?技術の学修を通して、以下に示す資質?能力を備えた人物に学位を授与する。
- DP1 幅広い教養 : ビジネスの諸課題を多角的に捉えるための幅広い教養を身につけている。
- DP2 ビジネスの基礎知識 :「経営」、「マーケティング」、「経済」、「会計」分野の基礎的な知識を身につけている。
- DP3 専門性?課題発見解決能力 : 「経営」、「マーケティング」、「経済」、「会計」のうちの特定の分野に関して知識を深めたうえで、課題を発見し、解決することに意欲を持ち、そのための能力を身につけている。
- DP4 情報の分析とマネジメント : ビジネスで必要になる定性?定量情報の分析?マネジメント能力を身につけている。
- DP5 リーダーシップ : 身につけたビジネスに関する知識?分析力を、他者との協働の中で、発揮することができる。
カリキュラム?ポリシー
共立女子大学ビジネス学部ビジネス学科は、ディプロマ?ポリシーに定める資質?能力を育成するために必要?適切な授業科目を精選し、順次性ある体系的な教育課程を編成する。その際、科目履修の順次性に基づいたカリキュラムの体系的な学修を促進するため、カリキュラム?マップ、カリキュラム?ツリー、ナンバリング、履修系統図を用いる。
その上で、教育課程の編成及び授業実施にあたっての教育内容、教育方法、学修成果の評価の在り方についての方針を次の通り定める。
教育内容
CP1.教養教育科目
- 学生を、ひとりの女性?ひとりの人間として日々の生活を豊かに充実して生き、主体的に社会に参加?貢献して責任ある役割を果たす人材として育成するために、以下の「自律と努力コア」「創造とキャリアコア」「協働とリーダーシップコア」に区分する。
CP1-1.自律と努力コア
- 初年次教育科目?キャリア教育科目として、客観的に物事を理解し、自己を確立し生涯学び続けるための基礎的な力を養う科目群を編成する。
- 学生生活への適応、ライフプランやキャリアプラン形成のための「ライフプランと自己実現」、そして論理的な考え方や文章作成技術の修得、課題発見、課題分析、情報収集、グループワーク、プレゼンテーションなどの課題解決に必要な技術の修得をはかるとともに、社会人として果たすべき責務を学ぶために、少人数制で行う「基礎ゼミナール」「課題解決ワークショップ」を必修科目とする。
CP1-2.創造とキャリアコア
- 新たな価値を創造し社会と積極的に関わっていくための基礎的な力を身につけるとともに、社会人として必要な教養を養う科目群を編成する。
- 英語においては、プレイスメントテストの結果を踏まえた習熟度に基づくクラスを編成し、学生の習熟度や希望に応じて体系的に科目群を編成する。現代の社会生活で必要となる英語コミュニケーション力を身につけるために「英語コミュニケーションⅠ」「英語コミュニケーションⅡ」「英語コミュニケーションⅢ」「英語コミュニケーションⅣ」「TOEICⅠ」「TOEICⅡ」を必修とする。また、今後、進展するグローバル環境におけるキャリア形成に必要な語学能力を養成するためにTOEICのスコアアップを目指す。
- 情報リテラシーにおいては、情報化が加速する現代の社会生活で必要となる数理?データサイエンス?AIに関する基礎的な知識や技術、情報処理に関する知識や技術を身に付けるために、「データサイエンスとICTの基礎」「情報処理」を必修とする。
- 幅広い教養を身に付け、多様な視点で社会を幅広く俯瞰し必要な教養を身につけるために「人間を理解するための教養」「社会を理解するための教養 」「自然を理解するための教養」「身体と健康を管理するための教養」「キャリアを創造するための教養」より6単位を選択必修とする。
CP1-3.協働とリーダーシップコア
- 他者と協働しながら課題解決に導くための協働性?コミュニケーション能力やリーダーシップを養うために、「現代社会の諸課題の解決」から2単位を選択必修とする。
- 他者と協働し様々な課題解決を行なう中で、自らの価値観と多様な価値観を調整するために必要なコミュニケーション力やリーダーシップを身に付けることを目指して、PBL(Project Based Learning)の手法を用いて授業を行う。
(専門教育科目)
- ビジネスという広がりの中で「経営」「マーケティング」「経済」「会計」の各分野の基礎的な知識を正しく理解しつつ、一つの分野を中心に深い知識を修得すること、また、グループワークを通じて主体性を伸ばし、協働力を身につけることを目的とし、以下の「専門基礎科目」、「専門基幹科目」、「専門発展科目」に区分する。
CP2.専門基礎科目
- 「専門基礎科目」は、「経営」、「マーケティング」、「経済」、「会計」の各分野を学ぶ目的や学問体系を理解するため、導入教育の科目として「ビジネス入門」を、またビジネス全般で必要となる情報の分析とマネジメント能力の基礎を身につけるための「ビジネスのための定量分析入門」を配置する。さらに、ビジネスという広がりの中で学びの土台を作るため、各分野に入門又は基礎的な科目を配置する。
- 他者と協働しながら課題解決に導くための協働性?コミュニケーション能力やリーダーシップを養うために、ビジネス学部独自の「リーダーシップ開発入門演習I」「リーダーシップ開発入門演習II」を配置する。
- 理論的知識を実践事例と関連付け、「ビジネスのための定量分析入門」等で身につけた情報分析マネジメント能力が一段と高められるように工夫するとともに、リーダーシップ授業を含めて、PBL型の授業実施に注力する。各授業科目を通じて基礎的な知識?技能を身に付け、ビジネス社会への関心や意欲を高めることを目的としており、全て必修科目とする。
CP3.専門基幹科目
- 「専門基幹科目」では、「専門基礎科目」で得た知識?技能との繋がりを意識しながら、3年次より主として学びを深めていく分野を選択し、専門性を発展させていく上で基盤となる、「経営」、「マーケティング」、「経済」、「会計」の各分野の基礎的な科目を、また、リーダーシップ能力を一段と磨くために「リーダーシップ開発基礎演習」を配置する。
- 各「専門基幹科目」において、理論的知識を実践事例と関連付けつつ、一段と高度な情報分析?マネジメント能力が身につけられるように工夫するとともに、情報分析のツールである統計を本格的に学習するため「統計学基礎演習I」「統計学基礎演習II」を配置する。
- 各授業科目の教育内容に応じて、他者の意見や考え方に触れたり、グループワークの結果を適切に表現したりするなど、ビジネスという広がりの中で、各分野の知識?技能の基礎を固めることを目的としており、すべて必修科目とする。
CP4.専門発展科目
- 「専門発展科目」は、「経営」、「マーケティング」、「経済」、「会計」の4つの分野に、主として学びを深めていくための専門科目を配置する。専門発展科目では、学生の学修思考?関心?意欲や目指す将来像に応じて、主として学びを深める分野(主専攻)を選択し、当該分野の科目を中心に履修しつつ、適切な履修指導のもと、他の分野の科目も履修することで、包括的な視点に基づく分野横断的な能力と選択した分野における深い知識や応用力を身に付ける。この科目群においても一段と高度な情報分析?マネジメント能力を専門的に磨くための科目を配置する。
- 高度のリーダーシップ能力を身につけたい学生のために、「ファシリテーション入門演習」「ファシリテーション基礎演習A」「ファシリテーション基礎演習B」「チームコーチング基礎演習A」「チームコーチング基礎演習B」を配置する。これらの科目の履修を通じて、学生は、様々な組織において構成員のリーダーシップ能力を高める指導能力を獲得する。
- これまで学修した知識?技能等を活かしつつ、適切な指導により、学生が自ら設定したテーマを研究したり、身につけた協働力を実践的なものとするための「ゼミナール」を配置する。さらに、4年間の集大成として研究成果を論文にまとめ、成果発表までを行う「卒業論文」を配置する。そのため、専門発展科目のうち、「3年ゼミナール」、「4年ゼミナール」、「卒業論文」は必修科目とし、それ以外の科目は選択科目とする。
教育方法
- 教育内容の実施にあたっては、対面教育を原則とし、その内容に相応しい適切な授業形態(講義、演習、実験?実習?実技)を用いる。また、その効果について十分に検討した上で、必要に応じ遠隔教育を活用することとする。
- 授業開始後の学修の指針として機能するシラバスを作成し、授業計画に基づいて適切に指導を行う。
- すべての科目で形成的評価を適切に取り入れ、授業期間中に学生の理解度を把握し、確実にフィードバックする。
- 教員と学生、学生間のインタラクションを取り入れた教育方法をすべての授業で行う。
- 主体的に学ぶ力を高めるため、教育内容を踏まえ、少人数教育を適切に取り入れる。また、グループディスカッション、プレゼンテーション等のアクティブ?ラーニングや学生に対する個別的な指導、助言を積極的に行う。
- PBL(Project Based Learning)を積極的に導入し、情報の処理に留意しつつ、課題設定?調査?分析を行い、問題を解決する活動を通して幅広い教養や専門的な知識?技術を高めるとともに、他者との協働の中でリーダーシップを発揮する力を伸長させる。
- ゼミナールにおける教育では、少人数での双方向のやり取りを通してビジネスに必要な分析力、表現力を定着させる。
- 学生自らの興味や将来の希望に合わせて履修モデルを提示し、系統的に学修できるように履修指導を行う。
学修成果の評価
- 各科目で到達目標を具体的に定め、その到達状況を適切に評価する。
- 各科目で単位修得目標を具体的に定め、単位修得の可否を適切に評価する。
- 各科目の学修成果の最終的な評価は試験により行う。また、授業科目の内容に応じて、課題、小テスト、レポート、意欲?態度等を適切に評価する。
- 各科目の評価方法と評価割合を明確に定める。
- 各授業科目で求める到達目標を明確にして、その到達状況を可視化するため、全ての科目にルーブリックを導入する。
- 3年次から4年次の進級については、80単位以上修得していることを条件とする。
- 4年間の学修成果?卒業時到達目標の到達度については、卒業論文の発表などにより総括的に評価する。
アドミッション?ポリシー
ビジネス学部ビジネス学科は、ディプロマ?ポリシーに定める知識、技能などの修得をめざし、カリキュラム?ポリシーに定める教育を受けるための条件として、次のような知識?技能、能力並びに目的意識?意欲を備えた人物を求める。
- AP1-1: 高等学校の教育課程を幅広く習得している。(知識?技能)
- AP1-2: 高等学校卒業までの学修内容のうち、「国語」と「英語」を通して、聞く?話す?読む?書くというコミュニケーション能力を身に付けている、さらに「数学」を通して、論理的?分析的な思考能力を身に付けている。また、「社会」を通してビジネスに関する基礎的な知識と興味を持っている。(知識?技能)
- AP2 : ビジネスにおける物?カネの流れ、意思決定の単位である人?組織の行動、それらの相互作用に興味を持ち、これらに関する情報を的確に収集、分析し、関連する学修課題を主体性を持って最後まで取り組む意欲?能力を有している。(思考力?判断力?表現力)
- AP3 : 他者との協働の中でビジネスの課題を解決するためのリーダーシップやコミュニケーション能力を高めていくことに強い意欲がある。(主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)