
幼少期に初めて家族に料理を振る舞った時、とても喜んでくれたことが嬉しく、料理が好きになりました。また小学生の頃には母が腸閉塞を患い、幼いながらに健康と栄養の深いつながりを実感していました。食について詳しく学ぶことで、母をはじめ周囲の大切な人たちの健康を守れるのではないかと考え、本学科に進学しました。
3年次の「栄養学実験」では、動物栄養試験に力を入れて取り組みました。摂取するたんぱく質が動物性か植物性かによって、ラットの成長にどのような差が生まれるのかを考察する実験でした。実験は飼料の調製から始まり、約2週間の飼育を経て、ラット解剖と考察発表まで行います。私たちのチームでは「動物性の餌を摂取したラットの方が大きく成長する」という仮説を立てて取り組みました。検証を進めていく中で仮説の正しさが確認されたのですが、予想以上に体長や体重に差が出たことに驚き、学びが深まりました。実験を通して、座学で学んだ栄養の知識を自分のものにすることができただけでなく、生命倫理について深く考えるきっかけにもなりました。
3年次に履修した「食品衛生学実験」です。生肉の細菌検査を行う実験が印象に残っています。常温で半日保存した生肉と冷凍保存した生肉を用意し、それぞれの表面から細菌を採取して、顕微鏡で細菌の繁殖状況を観察しました。常温保存した方では、想像以上に細菌が増えていることを目の当たりにし、大きな衝撃を受けました。冷蔵?冷凍保存の重要性を改めて実感できる授業でした。
化粧品の会社に就職が内定しています。接客?カウンセリングを行う際に、商品を薦めるだけでなく、食事を通じた美容へのアプローチも提案していきたいと考えています。
リーダーシップを発揮できる人材になれるよう、またこれまでお世話になった方々への感謝を忘れず、恩返しができるように日々の学修に励んでいます。
シュークリーム専門店での接客?製造のアルバイトです。最近では開店準備業務も任せていただけるようになりました。限られた時間内に全ての業務を終わらせられるよう、実践と改善を繰り返しています。実験や実習でチームの仲間と協働した経験がアルバイトにも活かされています。
穏やかで優しい学生が多いと感じます。先生や助手さんとの距離も近く、質問?相談しやすい環境が一番の魅力です。
栄養や調理だけでなく、食糧経済など「食」を取り巻く幅広い学びを得ることができ、充実した毎日を過ごしています。
(2025年2月掲載)