更新日:2019年11月25日
展示?講演会
【総合文化研究所】講演会「新しい書誌学 和装本の料紙の世界」開催のお知らせ
■日 時 : 2019年12目5日(木)17時00分~18時30分 (16時45分 受付開始)
■会 場 : 共立女子大学 神田一ツ橋キャンパス 本館508教室
■テーマ:「新しい書誌学 和装本の料紙の世界」
■講演講師:白戸満喜子先生(共立女子大学非常勤講師)
書誌学者の林望先生は「書誌学は本の考古学」と表現なさいました。書物は人間が一冊一冊作ってきた遺物であり、古書が集められている図書館は遺跡といえます。遺物や遺跡には現物?現地調査が欠かせません。ただ、考古学分野では放射性炭素年代測定などの科学的な分析が行われている一方、これまでの書誌学では科学的調査は未導入でした。現在、書物の構成物質である「紙」を非破壊で観察する新しい方法が広まりつつあります。マイクロスコープ(デジタル顕微鏡)で紙原料となる植物繊維を確認する最新の手法と、誰もが知っているのに気が付いていない「紙」の世界についてお話しいたします。
慶應義塾大学卒業後、法政大学六学院へ進学。2017年に実錢女子大学より博士(文学)授与。
専門は近世文学および書誌学。著書として、『紙が語る幕末出版史』(文学通信)がある。
主として、古典作品に用いられた紙と作品の内容との関連性について研究している。本学非常勤講師。
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