更新日:2024年02月05日
海外研修リポート
夏季海外研修レポート(フランス?アンジェ西部カトリック大学CIDEF)
2023年度 フランス アンジェ西部カトリック大学 夏季海外研修に参加した方のレポートをご紹介します。
文芸学部 M.Tさん
はじめに
私は2023年8月6日~9月5日にわたって行われたアンジェ西部カトリック大学CDEFでの海外研修に参加しました。現在、私は文芸学部のフランス文学専攻に所属し、フランス語やフランスの文化について学習をしています。大学に入学してから初めてフランスという国に触れ、学習を進めるうちに「現地に行ってみたい」「現地の方々と交流してみたい」と強く思うようになり、本研修への参加を決めました。
また、このプログラムには共立生や他大学の日本人学生はもちろん、フランス語を学ぶ様々な国籍の学生が参加すると聞き、フランス語を学ぶ者同士、国際交流ができるという点に魅力を感じたのも、参加を決めた理由の一つです。
語学学校やホームステイについて
アンジェ西部カトリック大学CIDEFでの研修内容として、月曜日から金曜日まで毎日授業が行われ、基本的には朝9時から夕方16時まで、昼休憩をはさみながら授業を受講しました。渡仏前にオンラインで実施されたレベル分けテストにより、1クラス20名程度のクラスに分けられLangueや Comprehension orale、Expression oraleの授業を受講しました。
Langueは主に文法の授業で、基本的な表現やよく使用する身のまわりの単語などを学習しました。Comprehension oraleは応用の授業で、主に日常生活でよく使う場面のリスニングを学びました。Expression oraleでは通常のクラスを半分の人数に分けた小人数制で、主に言葉のゲームやロールプレイ、プレゼンテーションなどを通し、会話や表現方法を学びました。
どの授業もとても実践的で、先生方は一人一人に丁寧に親身に向き合って教えてくださいました。クラスはアットホームな雰囲気で非常ににぎやか、誰もが手を挙げて積極的に発言をしていました。特に欧米からの学生は、授業に対し非常に積極的で常に質問や発表などをしていました。日本人学生との違いが感じられ、良い刺激を受けました。
その他、週末の小遠足や課外アクティビティも非常に豊富でした。ロワール城巡りやワイナリー巡り、フランス家庭料理のスクールなど、どれも興味深いものばかりでした。私はせっかくフランスに来たのだからと、開催されるアクティビティ全てに参加しました。特に週末に訪れたモン?サン?ミシェルは写真では何度も見ていたものの、実際に肉眼で見た迫力に衝撃を受け、とても感動したことを覚えています。自分だけではなかなか足を運べないような観光地に先生方が引率し、歴史などの説明を聞きながら見学ができたことはありがたかったです。
また、研修期間中は大学近くの家庭でホームステイをしました。日本のことが大好きな、とても優しいムッシューとマダムがホストファミリーとなり受け入れてくださいました。二人が日本を旅行した際に訪れた観光地や、日本の文化について沢山お話してくれたことが、とてもうれしかったです。朝食と夕食の際には、毎日家族全員で食卓を囲み、一日の出来事や食事のメニューについて会話しコミュニケーションをとることが決まりになっていました。時にはお庭で夕食をとったり、ワインやシャンパンを開けてパーティーをしたり、とても充実した時間を送ることができました。
放課後や休日の過ごし方について
放課後は友達とショッピングやカフェに行ったり、授業の課題や復習をしたり、あるいは学校の課外アクティビティに参加したりしていました。夏のフランスは日が暮れるのが遅く、夜でも外が明るいため、放課後の時間をおおいに活用することができました。
平日の夕方でもカフェやバー、レストランは沢山の客でにぎわっており、日本では味わえない非現実的な空気感を楽しむことができました。また、フランスにはコンビニがなく、日本のようにいつでも食料を調達できるというわけではありません。飲料水や学校がお休みの日の昼食などを買うため、スーパーに通うことも日課となっていました。モノプリというスーパーが品揃えもよく、おすすめです。
休日は朝から教会のミサに参加したり、レストランのテラス席でランチをしたり、市内にある美術館へ行ったりしていました。街の中心地には心惹かれるおしゃれなショップが沢山あり、ショッピングをしているうちに、自分へのお土産が増えていきました。
アンジェ滞在中最後の週末には、特急列車の切符を予約して隣町のナントへ観光に行きました。隣町とはいえ、街の雰囲気や名産品がアンジェとは異なり、また新たなフランスの一面を発見できました。
おわりに
今回の研修を通して、日本でフランスの勉強をしているだけでは気づくことができないフランスの良さを体感することができました。多文化に触れたことで反対に日本の良さも改めて実感するきっかけにもなりました。とはいえ、どちらが正しい?正しくないではなく、お互いの文化を尊重し合い、新たな価値観として受け入れ共存していくことが大切だと感じました。
人生初の海外は最初は不安な気持ちが大きかったのですが、参加前には想像していなかったほど充実した生活を送ることができました。また、ホストファミリーやルームメイト、学校でできた海外の友達、現地の先生など研修先での人との出会いに恵まれたことも感謝しています。帰国後もお互いに連絡を取り合っており、新たな交流が生まれたことをうれしく感じています。
今後もフランス語学習を続け、さらに自信をつけた状態でもう一度フランスを訪れたいです。語学研修での経験は、私にとって自分の視野や世界観を広げる大きなきっかけとなりました。もし海外研修や留学に興味をお持ちの方がいれば、ぜひチャレンジしてみてください。