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更新日:2024年11月19日

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【社会連携】共立女子大学 × 住商フーズ × 中種子町 種子島産粗糖プロジェクト 鹿児島県種子島 食育授業実施&視察レポート

共立女子大学 × 住商フーズ × 中種子町  種子島産粗糖プロジェクト 種子島 食育授業実施&視察レポート

 共立女子大学 × 住商フーズ × 中種子町 2024年度種子島産粗糖プロジェクトを開始し約5か月、9月19日(木)-20日(金)鹿児島県種子島?中種子町訪問の様子を家政学部 食物栄養学科 食物学専攻4年が報告します。

 

2024年9月19日(木)

〈出発?工場見学〉

 午前8時5分、羽田空港発のフライトに搭乗し、鹿児島空港で乗り換えた後、11時50分、種子島空港へ到着しました。到着後、新光糖業様が出迎えてくださり、中種子町にある新光糖業(株)種子島本部に案内していただきました。お弁当を頂きながら、甘蔗分みつ糖の製造工程や、新光糖業の事業内容に関する動画を拝見しました。

 その後ヘルメットをお借りし、工場内を見学させていただきました。見学中、機械やサトウキビの加工工程について、詳しく説明していただきました。例年12月初旬頃から工場が稼働するため、現在はメンテナンス期間で、機械内部の様子も確認できました。

野間小学校の食育動画、食育授業のために新光糖業の取り組みについて勉強させていただいていましたが、実際の機械や装置の規模や技術に圧倒されました。中でも、新光糖業の全ての廃棄物を再利用する環境への取り組みに関するお話が印象に残りました。さとうきびの圧搾工程から生じる「バガス」は、工場の燃料として再利用されており、ボイラーで燃やして得られた蒸気が工場全体のエネルギーをまかなっているとのことでした。実際に見させていただいたボイラーは、バガスが燃やされる内部の様子も確認できました。蒸気は上に、燃焼灰は下に分かれる仕組みになっているそうです。濃縮工程では、上澄み液を濃縮する効用缶を見学しました。缶内を段階的にほぼ真空状態にして沸点を下げることで、通常より低温での濃縮が可能となり、濃縮液が焦げることを防ぐ仕組みでもあるそうです。さらに、製品の安全性や機械保護のための金属検出機や、工場全体の装置を制御?監視する集中制御室の様子なども見させていただきました。

 実際の機械を拝見し現場で学ぶことで、工場やさとうきびから粗糖の製造工程についてより深く理解することができました。また、2日目に予定していた小学校での食育授業にも、今回の見学で得た知識を活かすことにつながりました。

 

〈さとうきび畑〉

 種子島空港からの移動中、車の中から多くのさとうきび畑を見ることができました。さとうきびは私たちの背丈よりも高く迫力がありました。 

サトウキビの様子

 

   種子島で、さとうきびは一般に「オーギ」と呼ばれるそうです。また、さとうきびには、品種があり、畑には「はるのおうぎ」と「農林8号」と呼ばれるものがありました。その他に種子島では、「農林18号」と「農林22号」の4品種で構成されているそうです。

 中でも、「はるのおうぎ」は最も新しく開発された新種であり、「農林18号」よりも葉が多く、濃い緑色をしており、1つの芽から5本ほどのさとうきびができるそうです。「農林8号」や「農林18号」は安定していて高収量の品種ですが、植付けの時の苗の準備に手間や時間がかかるなどの特徴があります。

 そのため、現在の種子島では、植付け時の苗が取り扱い易く、1回の植付けで長い年数耕作可能な「はるのおうぎ」が多く作られているそうです。また、収穫されたさとうきびは、すぐに新光糖業さんの工場に運ばれて加工されるのではなく、機械や人力で葉っぱや茎の頂上部分である梢頭部を取り除いてから、工場へと運ばれ、加工されるそうです。

 

〈キビ採苗体験〉

 新光糖業の皆様からのご指導のもと、キビ採苗体験、植え付け体験を行いました。さとうきびの梢頭部を切り落として、皮を剥き、隠れている芽を剥き出す体験をしました。芽を出すことで、土に植えた後のその部分から、新たに発芽してくるそうです。また、剥かれた皮のことをハカマと呼んでいます。

                                       

サトウキビの芽            

 

キビ採苗体験の様子 

 

 サトウキビの芽が2個分あるところを目安に切断し、直接土の中に植えることで、発芽率も高くなると教わりました。採苗体験では、「はるのおうぎ」と「農林8号」2種類のサトウキビを使って体験しました。

「はるのおうぎ」の方が、展開する葉っぱの枚数が多い上に定着が強いため、すごく葉が剥きづらかったです。それに比べて「農林8号」は、葉っぱが少ないため、「はるのおうぎ」よりも剥きやすく感じました。

 

〈さとうきび植え付け体験〉

 さとうきびを芽2個分を目安にで切断するところから、土に植えるまでの一連の作業を同時に行う事のできるトラクターに連結された「全茎プランター」という機械に乗り、植え付け体験を行いました。

さとうきびの有機栽培はとても難しく、種子島のほとんどのサトウキビ農家さんは、肥料、除草剤、殺虫剤の散布機能がついている全茎プランターを用いて、植え付けを行なっているそうです。機械には、2人で乗り交互に苗となるさとうきびを機械内に入れることで、均等に埋められるそうです。実際に、全茎プランターに乗り、作業をしてみると、とても揺れるため、長いさとうきびをスムーズに入れることが難しかったです。

現在は、全茎プランターがあることでとても便利に効率よくできているそうですが、10年前までは、一つひとつ手作業でさとうきびを切り、それぞれ分散した作業で植え付けを行っていたため、手間がかかってかなり大変だったそうです。

最後に、皆様と記念撮影をさせて頂きました。

キビ植え付け体験の様子    

  

新光糖業様、住商フーズ様、皆様と記念撮影 

 

 

〈安納芋の仕分け場等視察〉

   安納芋の収穫体験をさせていただく予定でしたが当日の朝、雨が降っていたため収穫された安納芋の仕分け場を見学させていただきました。

仕分け場

 

   安納芋の名前の由来は種子島の北東側に位置する安納地区で栽培されていたことが名前の由来と教えていただきました。

掘り出される芋の量は1日に2t、青果向け選別はその中から1日1トンだそうです。芋の土を落とす作業は手作業ですが、安納芋の仕分けでは「分太くん」と呼ばれる音声機械で計量していました。この機械は芋を計量すると音声で2S?2Lのサイズを伝えてくれます。焼き芋として使用される芋のサイズはS、Mサイズで、Lサイズは切って乾燥させて干し芋として使用されるようです。また、2S、2Lの芋は安納芋パイなどのペーストとして使用されます。

収穫された芋は12?14℃ 、湿度80 %倉庫内で30日?40日間貯蔵をすることで糖度が上がります。また、「種子島安納芋ブランド協議会」では糖度10.7以上、30?40日貯蔵することが必要のようです。 

 訪問した畑では安納芋の他にも「安納こがね」、「種子島ゴールド」が栽培されていました。安納こがねは白色の見た目が特徴です。種子島ゴールドは外側も中側も紫色で、あまり甘くないためパンの色に練り込まれるなど加工用として使われるようです。訪問させていただいた安納芋畑のお芋は島内と奄美大島、沖縄に出荷されているそうです。

 私たちは安納芋の焼き芋と安納芋パイをいただきました。焼き芋は中を割ると鮮やかな濃い黄色でねっとりしており、非常に甘みがあり今まで食べた焼き芋の中で一番に美味しかったです。安納芋パイは安納芋の甘みを感じ、しっとりしており美味しく、帰りの種子島空港でお土産として購入した学生もいました。

頂いた安納芋の焼き芋

 

 

野間小学校打ち合わせ〉

食育授業の打ち合わせのため、中種子町立野間小学校に伺いました。

先生方に挨拶した後、学校給食センターの三善先生に校舎を案内していただきました。1~3年生と4~6年生は別々の校舎に教室があり、校舎は吹き抜けや大きな窓が多く、全体的に明るい印象を受けました。給食センターは校舎に隣接しており、児童はここから給食を教室まで運ぶそうです。給食センターの前には「給食コーナー」という掲示があり、今月の給食で使われている地場産物や、給食センターの調理機械の紹介が分かりやすく掲示されていました。児童が普段から地元の食材や、給食に関心を持つ機会が設けられていることが感じられました。その後学校の一室をお借りして、先生方や新光糖業の方に見ていただきながら、翌日に行う食育授業のリハーサルを行いました。パワーポイントや台本修正のアドバイスをいただき、当日に備えました。

野間小学校 吉國校長先生、中原教頭先生へご挨拶

三善先生に確認、アドバイスいただきながら、リハーサル

 

 

清水商店〉

 馴染みのある飲料やお菓子から、日用品に至るまで、幅広い商品が店内に並んでいました。特に印象に残ったのは、豊富に取り揃えられていた地元の海産物です。新光糖業様より、魚に関する様々な情報を教えていただきました。伊勢海老は9月から漁が解禁となるため最近始まったばかりだということや、水槽に複数の魚が泳いでいて、中でも「フエダイ」という魚が高価でおいしいとのことです。他にも様々な魚の刺身が並んでいて、見た目も鮮やかでとてもおいしそうでした。海産物の取り揃えの多さは東京では見られない光景だと感じました。

清水商店の外観    

  

 

2024年9月20日(金)

日高牧場〉

 訪問させていただいた日高牧場では、さとうきびを圧搾した際の搾りかすである「バガス」を敷料(糞尿の吸収材)として利用されています。使用された敷料は、牛の糞尿と合わせて堆肥として畑に再利用されます。さらに、飼料に原液の糖蜜を混ぜて使用される場合もあります。糖蜜はその場合は甘くて美味しい牛乳になるそうです。

 1頭の牛から20~30kg、1日に全体で2トンの牛乳がとれるそうです。とれた牛乳は一度、宮崎県都城市に運ばれ、デーリィ牛乳として販売されています。実際に、野間小学校の給食ではデーリィ牛乳が配膳されていました。牛を間近で見る機会があまりないため、飼料を食べ続ける様子や牛の大きさ、においなど新しい経験でした。

牛の様子

 

堆肥センター

   堆肥センターではさとうきびを搾った後の搾りかす「バガス」を使用し、ペレット状(粒状)の堆肥を作っています。ペレット状の堆肥は農家の方が同じ分量で撒きやすいようです。堆肥センターでは8個ほどの槽があり、1つの槽に約60トン仕込むようです。1つの槽は高さ、奥行きがありました。堆肥は牛糞50%、フィルターケーキ(さとうきびの搾り汁からの沈殿物を脱水したもの)20%、芋の絞りカス20 %、バガス10%の割合で、2?3週間寝かします。初めは水分含量70%以上のようですが、最終的に50%にします。水分含量が多いときにはバガスで調節するようです。そして、隣の槽に堆肥を移します。堆肥を移す理由は空気を循環し、発酵を促すためです。実際に見学した際、堆肥の温度は約72℃ありました。

堆肥は機械によって混ぜられ、製品になるまでは約半年かかるようです。

堆肥を仕込む槽

 

  

堆肥を混ぜる機械

 

 

〈野間小学校食育授業

 9時55分、野間小学校に到着しました。野間小学校の教頭先生がお出迎えをしてくださいました。小学校の正面玄関には、お出迎えのメッセージがあり、とてもあたたかい気持ちになりました。

 野間小学校の先生方への挨拶を終えて、廊下を歩いていると緊張している私たちに対し、小学生たちが元気よく挨拶をしてくれました。その瞬間、小学生のかわいらしい笑顔や明るく元気な声で、食育授業への緊張が少し解けました。その後、体育館で食育授業のリハーサルを行いました。

お出迎えメッセージ          

体育館でのリハーサルの様子

 

 私たちは初めて食育授業を行うため先生方や授業を行ったことのある学生に事前にアドバイスをいただきました。種子島に訪問する前に授業内容やスライドの構成を考え、話すスピードや声の大きさを大切にして練習を重ねました。練習した分、食育授業本番はとても緊張しました。

 しかし、授業が始まると野間小学校の皆さんは沢山声をあげて授業に参加してくださり、私たちの緊張はほぐれ楽しく授業を行うことができました。授業の中でさとうきびが家の近くにあるか質問したとき、多くの児童の方が手を挙げていました。東京ではなかなかさとうきびを見ることができないので自然の豊かさを改めて実感しました。食育授業の中で野菜の名前当てクイズを行い、「野菜が好きな人手を挙げてください」と質問したときには多くの小学生の方が手を挙げており、野菜が苦手な子が少なく驚きました。粗糖と白砂糖の食べ比べを代表者6人に試食してもらいました。粗糖と白砂糖の違いについてさまざまな感想を聞くことができ、粗糖の方が甘みを強く感じる方が多かった印象です。食育授業では皆さんが積極的に授業に参加していたことが印象に残っておりとても嬉しかったです。また、授業の最後にはさとうきびのキャラクター「きび太郎」が登場しみんなで写真も撮らせていただきました。

 

体育館へ4,5,6年生 120名が集まり、食育授業

さとうきびのゆるキャラ「きび太郎」も参加

 

 食育授業後、給食を準備している様子を見させていただきました。低学年のクラスでは先生が手伝いながら配膳を行い、高学年は児童のみで素早く準備を終えていました。また、廊下にはアルコール消毒液が置いてあり、児童が通り過ぎる途中に消毒をしてから給食センターに向かっていました。

私達も、食育授業を行った4?6学年の教室へ合流し、児童と一緒に給食を頂きました。喫食する様子やおかわりをしたりする様子を見ることができました。献立は試作を重ねて考えたものでしたが、おいしく食べてくれるか少し不安でした。しかし、給食の時間には「お肉、ご飯にのせて食べてもいい?」と聞いてくれたり、給食について聞いてみると、「美味しかったです!」や「小松菜、お肉が美味しかった!」と答えてくれたりしました。楽しそうに給食を食べる姿を見て、ほっとすると同時に元気をもらいました。

 食べ終わった後の片付け方法も教えてもらい、牛乳パックは開いて水ですすいでから一か所に重ねていました。給食の時間が終わっても、児童の皆さんはとても元気で優しく、私達にたくさん話しかけてくれました。給食のお話だけでなく、種子島のおすすめの場所や好きな遊びなど、色々な会話をすることができました。種子島の子ども達とふれ合えたことは、とても楽しく貴重な経験になりました。

共立女子大学考案 給食献立内容の紹介

  ぶた肉のみそ煮 ~種子島産粗糖で味付け~

  小松菜ともやしのお浸し

  具だくさん けんちん汁   ~かつおと昆布出汁に隠し味で種子島産粗糖を使用~

      (冬瓜、里芋、人参、茄子、こんにゃく、とうふ、油揚げ、ごぼう)

         ★種子島の野菜は、「冬瓜」「里芋」

  麦ごはん

  牛乳

教室で喫食の様子

 

 私たちは給食献立を作成することが初めてでした。美味しい給食を届けたいことはもちろんのこと、栄養バランスや粗糖?地元の食材をどのように使用して献立を作成するか試行錯誤を重ねました。

 また、給食センターの三善先生からご助言を頂き、試作?試食を繰り返し学生や教授で意見を出し合いました。たんぱく質や油脂の量などバランスよく献立を作成するために野菜や肉の種類など様々な点で工夫をしました。特に工夫した点は、「ぶた肉の味噌煮」「具だくさんけんちん汁」で使用する粗糖の分量です。粗糖は甘味とコクがあるため、料理の美味しさが引き立つ粗糖の分量を何度も調整を重ねました。何度も調整して最適な分量を見つけられた時はとても嬉しかったです。

 給食献立を作成していく中で、給食献立のノウハウのみならず種子島の食材や粗糖の調理法について理解を深めることに繋がりました。

 

 

〈種子島ジェラートHOPE〉

 野間小学校を出発後、次の目的地に向かう途中で「種子島ジェラートHOPE」に行きジェラートをご馳走していただきました。安納芋やドラゴンフルーツ、とうきびチョコ、黒糖抹茶、種子島リッチミルクなど種子島ならではの種類のジェラートがありどれにしようとワクワクしながら選びました。

学生はドランゴンフルーツと安納芋のジェラートを頂きました。ドラゴンフルーツのジェラートは初めて食べたのですが甘味がありながらさっぱりしており、安納芋のジェラートは安納芋の味がしっかりとしており濃厚でクリーミーでどちらも非常に美味しかったです。当日は気温が高く、快晴であったためジェラードが体に染み渡りました。

安納芋とドラゴンフルーツのジェラート

 

 

〈千座の岩屋〉

「千座の岩屋」は、太平洋の荒波が長年に渡り造りだした海食洞窟で、千潮時には洞窟の中に入ることができます。洞窟の中はいくつかに枝分かれしており1,000人もの人が座れるほどの広さがあるという意味から「千座の岩屋」と名付けられたそうです。砂浜はとても白く、海はとても透き通った青色をしていました。時より吹く潮風がとても気持ちよかったです。

洞窟内で写真を撮られる方が多く、種子島のフォトスポットになっているそうです。

共立女子大学の学生チーム5名と、住商フーズ(株)の塚田様

 

 

種子島宇宙センター

 種子島宇宙センターに着くと、目の前には美しい海や木々、そして「JAXA」と書かれた芝生がありました。また、実物大のロケット模型があり非常に大きく驚きました。

 種子島宇宙センターでは9/11にH2Aロケット49号機が発射予定でしたが、天候の影響で打ち上げが延期になりました。種子島宇宙センターは、日本最大のロケット発射場です。種子島宇宙センターは世界で最も美しいと言われています。理由は海外の発射場は砂漠などの広大な敷地の中で打ち上がりますが、種子島は海や自然があるため美しい風景とともにロケットが打ち上がるためです。鹿児島の肝付町にもロケット打ち上げ施設があり、観測用の小さなロケットが打ち上がります。一方、種子島宇宙センターでは実用衛生などの大きなロケットが打ち上がるようです。種子島宇宙センターでは南東向きにロケットを打ち上げています。理由は、地球の自転と同じ方向に打ち上げることで、ロケットが打ち上げやすくなるためのようです。宇宙センターでは顔出しパネルや無重力空間で撮影したように見える撮影スポットもありました。私たちも実際に撮影し、宇宙センターの思い出を作りました。お土産コーナーでは宇宙食が販売しており、食物栄養学科の私たち学生は興味津々に宇宙食を見ました。種子島宇宙センターでは施設案内バスツアーがあり、発射場を見学することができるようです。地元の小学生にもバスツアーをおすすめしてもらったため、次回訪問できたときにはバスツアーに参加したいと思います。また、種子島宇宙センターを見学し、ロケットの打ち上げの様子を実際に見てみたいと強く思いました。

実物大のロケット模型の前での集合写真

 

 

〈南種子町観光物産館トンミー市場〉

 トンミー市場は、地場野菜販売所兼種子島のお土産がたくさん売られているお店です。

 野菜売り場には、ひょうたんの形をしたかぼちゃや、さつまいもでんぷん、私たちの給食でも使用した冬瓜など、関東のスーパーではあまり見かけないものがたくさん売られていたのがとても印象的です。お土産売り場には、貝殻で作ったアクセサリーや、新光糖業の粗糖を使用した商品など、様々な種子島のお土産が売られていました。学生もお土産としてトンミー市場で、沢山購入させていただきました。

                                                                    

 

最後に

 現地訪問、視察の機会を与えてくださいました住商フーズ株式会社、新光糖業株式会社の皆様、野間小学校の皆様、中種子町給食センターの皆様、本学の先生方、ありがとうございました。この経験を活かし、さらに粗糖の普及率向上に向けて、レシピ開発により一層励んでまいります。

 

 種子島での2日間は、とても充実した時間を過ごすことができました。新光糖業の皆様をはじめ、種子島でお会いした皆様はとても親切にお話してくださり、温かさを感じました。また、広大な自然やサトウキビ畑を見ることができ、種子島の豊かな自然のすばらしさを体感しました。中でも、サトウキビ植え付け体験は強く印象に残りました。実際に手に取ってみることで、その大きさや葉の硬さを感じ、新たな発見となりました。この体験を通してサトウキビへの理解が一層深まり、さらに知りたいという気持ちが生まれました。まだ夏の暑さが残る中でしたが、強い日差しの下でも常に風を感じることができ、東京との気候の違いを肌で感じました。小学校での食育授業では、多くの児童に授業を行うという貴重な経験をさせていただけたことを嬉しく思います。児童が私たちの話を真剣に聞いてくれる姿や、クイズに元気いっぱいに答える姿に感動しました。また、給食をおいしそうに食べていた様子は忘れられないものになると思います。

この度の訪問でのさまざまな学びを活かし、今後の研究をより良いものにしたいと思います。 

市川(4年)

 

 種子島で過ごした2日間では、種子島の雄大な自然と島民の皆様の温かいお心遣いのお陰でとても楽しい時間を過ごすことができました。新光糖業様では、加工される過程においてでた副生成物を有効活用されている様子をみて、環境への取り組みについて学ぶことができました。安納芋の仕分け場等視察では、前日の天候不良のため、芋掘り体験はできませんでしたが、実際に安納芋のサイズ仕分けを行っている様子をみることができました。芋の大きさによって、焼き芋用やペースト用など、用途が違うことに驚きました。また、いただいた「安納芋の焼き芋」は、今まで食べた焼き芋の中で1番美味しく、とても感動しました。

野間小学校での食育授業では、小学生のみなさんが元気よく授業に参加してくださる姿を見て、私たちも楽しく食育授業を行うことができ、学生生活の中で、普段関わることのない小学生との素敵な思い出ができました。

最後に、私が野間小学校で体調を崩してしまった際に、ご関係の先生方、保健室の先生、新光糖業の皆様、住商フーズ様には、大変お世話になりました。皆様のお陰で体調が回復し、最後まで種子島で過ごすことができました。本当にありがとうございました。今回の種子島で得たこの学びを、レシピづくりに活かしていきたいと思います。 

宇田川(4年)

 

今回種子島に訪れた際、雨予報でしたが2日間ともほとんど雨はなく種子島を訪問することができました。私はさとうきび畑を実際に見たことがなかったのですが、種子島では車から景色を眺めているとさとうきびが様々な場所で見ることができました。新光糖業さんの環境に優しい取り組みについて事前にDVDを見させていただいていましたが、工場見学の際にさとうきびを搾った後の搾りかす(バガス)をボイラーで燃やし、水蒸気を出して発電させ、工場の全ての電力をまかなっていると聞き驚きました。暑い中ではありましたが、新光糖業の皆様が丁寧に工場を案内していただき、粗糖についての理解を深めることができました。さとうきびの植え付け体験ではトラクターに乗りさとうきびを植えたのですがなかなか上手くできませんでした。さとうきび農家の皆様がお優しくコツやタイミングを教えていただき、植え付けをすることができました。

野間小学校での食育授業では、児童の皆さんが声をあげて授業に参加しており私たちの緊張がほぐれ楽しく授業を実施することができました。給食の時間ではおかわりをしている子や、「美味しかったです」と声をかけてくれて非常に嬉しかったです。給食を食べ終わった後、野間小学校の皆さんが沢山話しかけてくれたことがとても嬉しく、皆さんと交流できたことは貴重な時間で素敵な思い出になりました。

今回の種子島の訪問で、種子島の皆様の優しさと自然の豊かを肌で感じることができ、貴重な経験と学びを得ることができました。また、種子島産の食材や種子島産粗糖について理解を深めることができ、今回学んだことを今後の研究に活かしたいと思います。 

小室(4年)

 

将来は食品に関する企業で食品企画や開発を行いたいと考えています。今回の取組みで、畑で育てるところから加工して市場に出すまでの過程や、環境へ配慮した事業を行う大切さを経験して学び、食品を扱う上で理解すべき現状であると感じました。また現地で体験をしたことで、学んだことを子どもたちへ分かりやすく楽しく食育授業を通して伝える難しさも実感し、一方で、種子島の皆様の温かさ、種子島や粗糖産業を盛り上げるため、地元の皆様と連携する大切さも学びました。この貴重な経験を糧に、今後の学びにも生かしてまいります。

兒玉(3年)

 

今までは完成した状態の粗糖しか見たことがなかったため、植付から収穫までの流れや、工場で機械を見学しながら粗糖になるまでの過程を学ぶことができ、深い学びとなりました。また牧場や堆肥センターでバガス?糖蜜などが再利用されていることを実際に目にし、環境にやさしい取組であることを実感することができました。食育授業の後、児童の皆さんと教室で一緒に給食をいただき「今日の給食がおいしい」という言葉をたくさん聞くこともでき、食育授業で地産地消、種子島の食材のおいしさを感じてもらえたことや子どもたちの反応に、とても嬉しい思いがこみ上げてきました。このような貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

西條(3年)

 

中種子町立 野間小学校にて、食育授業後に、4,5,6年生のみんなと一緒に

 

 

野間小学校では、本学 堀学長が2024年5月、種子島 中種子町へ訪島時にスケッチした野間小学校を飾ってくださっています。

 

 

2024年9月20日(金)鹿児島県 中種子町(種子島)学校給食連携事業と、野間小学校にて食育交流授業を実施の様子

 

 

共立女子大学?共立女子短期大学 社会連携センター

メール          renkei.gr@huiyuanzz.com

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