更新日:2022年10月20日
社会連携
【社会連携】(株)松栄堂 × 共立女子大学?共立女子短期大学連携「香文化共生プロジェクト」家政学部 被服学科?文芸学部?生活科学科?文科 合同授業開催
共立女子大学?共立女子短期大学と株式会社松栄堂(本社:京都府京都市)は、産学連携に関する連携協定を2021年3月に締結しました。
それを受け、2022年度共立女子大学?共立女子短期大学 地域連携プロジェクト「日本の香文化共生プロジェクト」のテーマのもと、家政学部 被服学科?文芸学部?生活科学科?文科の合同授業として、10月8日(土)にお香の製造販売をする(株)松栄堂 本社(京都)より畑 正高社長にご来訪いただき、「香木の香りを聞く」をテーマにご講演とワークショップを開催しました。
家政学部 被服学科 田中淑江教授 : 伝統和服制作実習Ⅰ、伝統和服制作実習Ⅱ、卒業論文?卒業制作
文芸学部 岡田ひろみ教授 : 日本文学演習ⅠB、日本文学演習ⅡB、卒業論文?卒業制作ゼミナール
生活科学科 渡辺明日香教授 : 卒業研究?卒業制作、卒業ゼミナール
文科 咲本英恵専任講師: 文学とことばのセミナー
当日は、はじめに畑先生から香木や聞香に関するお話と香炉の使い方の実演があり、その美しい所作や繊細な香道具に参加者(約60名)は目を奪われました。
ワークショップでは、松栄堂よりご持参いただいたお線香と香木、計4種類の香りを体験し、「香りを言語で表現する」ことに挑戦しました。香りのイメージから香木に名前をつけるというワークでは、学生による積極的な意見交換や発表もありました。
家政学部被服学科の田中先生、佐藤助手のご協力により、着物で参加する学生も多く、香文化と着物文化と、ふたつの伝統文化を肌で感じることのできる貴重な機会となりました。
<学生たちの声>
?今まで香りといえば”香水”のイメージだったけれど、優しく香るお香の方が、心が落ち着くのでよいと思いました。お香が欲しくなりました。(家政学部被服学科)
?過去の歴史に触れながら、香木の焚き方など丁寧に教えて頂き、とても有意義な時間でした。(家政学部被服学科)
?初めて会った人たちと香りを聞いて、香りの印象を話し合うのが楽しかった。人によって色んな感じ方がそれぞれあって面白かった。(文芸学部)
?香りは記憶に残りやすいので、香りを感じた場所や風景も記憶に残すことができるのだと思った。(文芸学部)
?日常生活でお香を焚くことはないため、非常に貴重な経験になりました。お香の香りの違いはあまりわからないかと思っていましたが、「雪柳」は甘くてどこか懐かしい香り、「白川」はスパイシーで少しさわやかな香りがして、思った以上に香りの違いを楽しむことができました。
とても楽しかったです。(生活科学科)
?お線香と香木の香りそれぞれを比較したことで、気分によって焚く香りを変えるという人の気持ちがわかったし、一つひとつの香りにこんなにも大きな違いがあったのだと驚いた。(文科)
?はじめて天然の香木の香りを聞いてみて、いい匂いのなかにも少しクセがあって、自然の香りを聞くのもおもしろいと思いました。徳川家康のような有名な武将もお香を楽しんでいたなんて、香文化は本当に古くから親しまれていたのだとわかりました。(文科)
*1「雪柳」…香老舗 松栄堂商品「薫路 雪柳」(お線香)
*2「白川」…香老舗 松栄堂商品「芳輪 白川」(お線香)
香木を電池式香炉に置く様子
お線香の香りの感想をグループ内で共有
「聞香(もんこう)」で香りを楽しむ様子
香りから連想し、香りに名前をつけるグループワークを実施
<今後の予定>
今回の授業体験を踏まえ、年度末に「香文化との共生」をテーマとした展示会をおこなう予定です。