Faculty of International Studies
更新日:2017年08月01日
留学体験記「私を強くしてくれた、異国の地での試練」
H.Mさん(現3年生)
留学先:ウィニペグ大学(カナダ)
2016年4月~2017年3月
留学する前の準備としては、まず英語のレベルを上げることを始めました。留学の条件にもありましたが、TOEICの試験勉強をしながら留学先での授業や、コミュニケーションがとれるように準備をしていました。そして、留学が決まると、滞在先の選択がありました。ホストファミリーと寮から選べたのですが、私は日常的に少しでも英語を話す時間をつくりたいと思いホストファミリーを希望しました。留学する前に準備したこととして、クレジットカードを作り、ホストファミリーに毎月支払う滞在費を引き落としていました。また、パソコンにパワーポイントのソフトを持って行くことをお勧めします。授業でパワーポイントを使って発表することがあるので、予め持っていると便利だと思います。
授業ではコミュニケーション系のコースと、リーディング?ライティングのコースがありました。私は、2学期からリーディング?ライティングのクラスを選択しましたが、英語で文法から文章の構造、作文の書き方などを学び、最後は自分でエッセイを書いたり、テーマに沿った様々な意見をまとめて考えを述べるリサーチペーパーを書いたりしました。初めは、見本の文章を見ながら構造を確認して書いたり、スペルや文法の単純なミスが多かったのですが、書きながら文章の意味を考えたり、読み直したりして、単純なミスのない文章を作ることに力を入れました。1ヶ月以上前から意見文や調査結果を読み始め、リサーチペーパーを完成させました。先生がうまくまとめられた、とほめてくれたときは、嬉しく、1800語の文章が書けたという達成感を感じ、また自分の英語に自信を持ちました。他にも、TOEICやTOEFLなどのテスト対策のクラスや、カナダの歴史を学ぶクラスなどもありました。
私のホストファミリーは5歳の女の子と、シングルマザーでした。初めて会ったのは、私が到着したときに、ウィニペグの飛行場まで迎えに来てくれたときです。笑顔で「ようこそカナダへ、飛行機では眠れた?」と嬉しそうに話しかけてくれ、緊張や不安が和らぎました。ホストシスターの体操の発表会を見に行ったり、おばあちゃんの家で私の誕生日会をしてくれたりしました。また、休日は家で一緒にテレビを見たりしました。しかし、文化の違いや、ミスコミュニケーションからだんだんと一緒に生活することが厳しく感じ始めました。そして、ついに私は、4ヶ月目から一人暮らしをすることを決めました。そのときは、大学のホームステイコーディネーターや、寮の管理担当の方にトラブルについて詳しく説明したり、寮の資料を見て、説明会に参加したりと、慣れない環境で一人で引っ越しは大変なことが多く、心が折れそうになりました。日本で大学生として今まで通り過ごしていれば、このような辛い思いを経験しなくていいのに、などと考えることもありました。しかし、今振り返ると、それは貴重な体験で、外国でも英語で意思疎通をし、自分の力で問題を解決できたと、語学だけでなく、私自身強く、逞しくなれたのではないかと思います。更に、カナダでの一人暮らしも経験し、自信が持てるようにもなりました。また、異文化理解の難しさを実際に強く感じ、どうしたらより良い関係を築いていけるのか考えるきっかけにもなりました。
これからは、留学の経験を活かし、留学生や、海外から来た方が日本で心地よく、楽しく過ごすことが出来るように、困っている人を見かけたら話しかけたり、大学ではチューターのお手伝いなどをしたいです。そして、日本の文化を紹介し興味を持ってもらうような活動に将来参加したいと思います。