更新日:2023年07月04日
授業紹介
美術館と連携して文化財保存に関する教育研究に取り組んでいます。
共立女子大学では2017年度に五島美術館(東京都世田谷区)と連携協力に関する協定を結び、教育研究に取り組み、今年で7年目を迎えます。大学院家政学研究科被服学専攻の「被服平面造形学演習」にて美術館の学芸員の方々から文化財の取り扱いや、保存に関するご講義をいただきます。昨年は「雛屏風 輿入行列 六曲一双」(江戸時代後期)を対象とした屏風の保存袋の制作に取り組みました。制作工程で、従来の袋より、更に作品の安全な保存、取り扱いを考え、本学大学院生より新たな縫製技法をご提案し、学芸員の方々と協議を重ね、採用されました。実物の文化財を調査させていただくことで、より有効な保存袋の在り方を自ら考え、提案、制作へと繋がる貴重な経験となっています。
今後も美術館と協力して文化財の保護、保存に関する知識と技術を習得する、実践的な教育研究を進めていきます。
被服平面造形学特論では染織文化財保存に関わる授業を行っています