

Faculty of Nursing
更新日:2025年12月10日
展示?講演会
【看護学部】小澤竹俊先生講演会「自分の弱さと向き合う勇気」を開催しました
2025年9月25日、看護学部では主体性とリーダーシップの育成をテーマに、めぐみ在宅クリニック院長?ホスピス医である小澤竹俊先生をお招きし、「自分の弱さと向き合う勇気」と題した講演会を開催しました。本講演は、人生の最終段階にある患者4,000人以上を看取られた小澤先生の経験に基づき、看護の本質とコミュニケーションの極意を学ぶ貴重な機会となりました。
講演は、学生同士のロールプレイや音楽?映像を取り入れたテンポの良い構成で展開し、参加者の集中力を高めました。受講者からは「あっという間に時間が過ぎた」「通常講義よりも楽しくわかりやすかった」と、高い評価を得ました。
内容面では、苦しむ患者に寄り添うための「ユニバーサル?ホスピスマインド」の全体像が示されました。これは、終末期ケアの精神をあらゆる対人支援に応用し、関わる人すべてが穏やかになることを目指す考え方です。講演では、単に患者を「理解しようとする」だけでなく、「わかってくれる人」だと感じてもらい、選ばれる存在になることが重要だと強調されました。特に実践的な技法として、傾聴時に自分の価値観や解釈を意味する「ノイズを入れず、患者の言葉をそのまま反復すること」の重要性が説かれました。
「自分の弱さと向き合う」というメッセージは、看護職を志す学生にとって避けて通れない問いであり、「医療従事者として原点回帰させられる感慨深い講演だった」との感想も寄せられました。本講演を通じて得た学びは、学生たちの看護師としての姿勢を形作る上で貴重な財産となるでしょう。学生の皆さんが、この学びを今後の実習や看護実践に活かし、患者の心に真に寄り添える人材として成長されることを心から期待します。
(FD委員会)