Faculty of Nursing
更新日:2022年09月02日
研究紹介
【大学院看護学研究科】看護学研究科1期生が修論研究の成果について分担執筆した書籍『TEAによる対人援助プロセスと分岐の記述』が出版されました
TEA(複線径路等至性アプローチ:Trajectory Equifinality Approach)の開発者による、TEAの実践的研究への活用方法を取りまとめた書籍に、大学院看護学研究科修士課程1期生が修論研究の成果と研究プロセスを分担執筆しました。
安田裕子、サトウタツヤ 編著、誠信書房、ISBN-13:978-4414300208
-保育、看護、臨床?障害分野の実践的研究-
髙橋 美保, 田口理恵, 河原 智江
第III部 看護における対人援助プロセスを記述する
10章 地域包括支援センター看護職の支援
-夫介護者を地域活動につなげるプロセス、p133-146
大学院看護学研究科修士課程1期生の高橋さんは、地域包括支援センターでの実践経験から、妻を介護する夫介護者は、周りからの支援を受け入れにくく孤立しがちであり、一方支援者は課題を認識しつつも支援のしづらさを感じているという問題に着目し、支援プロセスの可視化を目指した質的研究に取り組みました。分析にあたっては、記号論に基づく文化心理学の新しい理論的?方法論的体系であるTEA(複線径路等至性アプローチ:Trajectory Equifinality Approach)を活用しました。
そのご縁から、TEAの開発者である、安田裕子先生、サトウタツヤ先生が出版された『TEAによる対人援助プロセスと分岐の記述』に、修論研究の成果と研究プロセスについて分担執筆させていただきました。
本大学院生の多くは、高橋さんと同様に、保健?医療の現場での問題意識をもとに研究に取り組んでいます。実践で突き当たった壁を、研究の力で乗り越えたいという方は、是非ご応募下さい。
一方、学部卒業後、臨床を経ずストレートで進学して研究に取り組んでみたいという方も歓迎しています。
学部のオープンキャンパスに合わせて、大学院説明会(事前申し込み制)も開催していますので、奮ってご参加ください。
(大学院看護学研究科)