Faculty of Nursing
更新日:2021年11月17日
授業紹介
【看護学部】老年看護学実習Ⅱ(施設)でロールプレイ演習を行いました
高齢者施設における実習が難しいため、老年看護学実習Ⅱのプログラムとして「施設入所者とのコミュニケーション」をテーマにロールプレイ演習を行いました。
老年看護学実習Ⅱ(施設)では、都内の特別養護老人ホームを訪問し、入所者とかかわり、施設の様子を見学して、実際の施設ケアを学びます。緊急事態宣言は解除されましたが、入所者の方とご家族の面会は制限されており、実習生が施設へ出向くことが困難であるため、学内実習のプログラムとして「認知機能の低下がみられる施設入所者とのコミュニケーション」をテーマとしたロールプレイ演習を行いました。
施設入所者についてはあらかじめ「難聴がある」「骨折の既往がある」など条件設定がされています。教員が高齢者役を担い、3年生の学生たちが3~5名のグループに分かれ、設定された高齢者の条件を踏まえてコミュニケーションを取りました。まず初めに、学生たちは声をかける場所、自分たちの立ち位置、目線の合わせ方、挨拶の方法、質問する内容、などを細かく計画しました。それをもとに、実際にロールプレイを行い、関わりの様子を動画撮影しました。ロールプレイの後は自分たちの様子を動画視聴してよかった点、改善が必要な点について振り返りました。各グループからの発表では「始めに声をかける位置が遠かった」「高齢者の訴えに十分対応できていなかった」「相づちが単調になった」といった意見が聞かれました。
実際の施設に出向くことはかないませんでしたが、病院とは異なる環境で生活する施設入所者を想定し、高齢者とのコミュニケーションに焦点を当てて学びを深めてもらえたようです。