2021年1月26日（水）3限目の「精神看護学援助論（2年生）」の授業に2名のゲストスピーカー（外部講師の先生）をお迎えしました。精神看護学の実習病院のひとつである『多摩あおば病院』顧問の坂田三允先生より「精神看護と倫理」について、また精神科認定看護師の中川真紀先生より「新型コロナ感染拡大のなかでの精神的問題について」について精神科医療現場のお話をしていただきました。坂田三允先生は、精神科病院で看護師や看護部長、そして大学で精神看護の教授として長年携わってこられたご経験の中から事例などのお話をされました。学生にとって、教科書に書かれていない実際の精神科の看護師による経験に基づくお話しであったため、興味が持てたようで熱心に聞いていました。

　また、精神科認定看護師の中川真紀先生は、精神科の患者さんは症状によって、自分のつらさを相手に伝えられない人がいることや、看護上の問題を探すことばかりではなく患者さんの背景に耳を傾けてアセスメントをすることの大切さを話してくださいました。まさに第一線で活動している看護師さんからのお話は、看護師の卵の学生たちにとって、大変貴重なものです。将来看護師として働くうえで、患者さんへの看護援助の道しるべになると思います。

　学生がメモを取りながら熱心に聞き入る姿を見て、こころからエールを送りたいと思いました。