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更新日:2024年07月17日
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【学長ブログ】第1回「共立講堂」
今日は1回目です。どのような反響があるかとても楽しみです。
今回紹介するのは当大学のシンボルである共立講堂です。1938年(昭和13年)竣工です。対面には1928年旧館?1937年新館竣工の学士会館があります。学士会館は関東大震災後に建てられた震災復興建築です。昭和初期に流行したスクラッチタイルと玄関の半円アーチが特徴のレトロモダンなシティホテルです。共立講堂とともに当時の面影を残しています。設計者はなんと東京タワーの構造を設計した構造家内藤多仲、関東大震災後にできた豊かなバラック建築「資生堂パーラー」を設計した前田健二郎です。
創建当時、規模設備において日比谷公会堂と並ぶ大講堂でした。竣工当時はゴシック教会堂の双塔に似た両側の塔と縦型付け柱による垂直生を強調したゴシック調デザイン、屋根形状切妻のモダンな衣装でした。座席数2,578席、ステージ40坪、その中でも1階の1,050席は机付椅子で、授業に使用できるようになっており、別に補助椅子の用意があって総計3,200名の収容が可能で、オーケストラピットも完備した大講堂でした。しかし、1956年火災により全焼、当時の学園長鳩山薫の決意により、翌日から早くも焼跡の整理と復興作業が開始、残ったコンクリートの躯体を生かし、外装タイル張り替え、屋根は円形ボールトに変更し翌年復旧しました。再建に当たり文化的ホールとするため音響及び照明、特に音響については日本フィルハーモニー交響楽団指揮者の渡辺暁雄氏の指導のもと整備されたそうです。この時の客席数は2010席でした。(現在改修で1,769席)戦後はこのような大講堂は少なく外部に貸し出したため「日本文化の殿堂」と呼ばれ、クラシック、フォーク、ロック、海外アーティストなど音楽関係公演のメッカでした。現在は消防法などの改正により外部貸出は終了し主に大学?中学高等学校の催しに使用しています。単発ではフォークグループの「アリス」の復活公演なども行われました。
2022年度共立女子大学公開講座、
建築?デザイン学部開設記念「まちの雰囲気を継承する建物探訪―神田周辺」をもとに刊行されました
『神田?神保町の町歩き 』(著?堀啓二)をご希望の方に無償にて送付させていただきます。
※お一人様につき一冊までとさせていただきます。
ご希望の方は以下のフォームに必要事項を入力してご送信ください。
※送付対象は学外者の方に限ります。
学内の方(学生?教職員)は本館?大学企画課事務室にて配布しております。