更新日:2021年03月11日(木)
岩手、宮城、福島の3県を中心に大きな被害を出した東日本大震災の発生からちょうど10年が経ちました。
本校でも朝のホームルームの時間を使い、放送による生徒会役員によるメッセージとともに、各教室で全員が黙とうを捧げました(写真2枚目)。
10年という月日は長く、本校の生徒も、特に中学生はまだ小学校にも通っていなかったころの出来事になります。
記憶を呼び起こすとともに正しく学習し、その教訓を確認し、被災者に心を寄せることを忘れずにいてほしいと思います。
本校はその日、午前中で授業を終了していましたが、クラブ活動の生徒が約250名、教職員が約60名、そしてクラブの練習試合に他校の生徒も来校していました。
校舎はかなり揺れましたが、特筆すべき被害は受けることなく、またけが人もありませんでした。
体育館に集合した生徒たちに状況説明が行われ、その一方で配信メールシステムにより状況報告を行い、保護者との連絡をとるべく担任を中心に電話も延々とかけ続けました(なかなか繋がりませんでしたが……)。
交通機関も完全にストップしていましたが、高尾駅?八王子駅で動きが取れなくなっている生徒に対しては、スクールバスを使い教員が迎えに行きました。
何よりも安全を確保するために、保護者の方にはご来校が可能な場合はお迎えをお願いしましたが、それが難しい生徒は全員学校での宿泊となりました。
災害備品は十分な量が用意されていましたし、八王子市内の弁当店に依頼して温かいお弁当とお茶も400食分を確保することができました。
1枚目の写真は当日の宿泊場所での生徒の様子です。
翌朝も食堂からおにぎりと飲み物を届けていただき、体調を崩す者もありませんでした。
交通手段が徐々に回復する中、電車の方面別に教員を配置し、集団下校の形をとりつつ生徒全員の下校を確認し、12日夕方にはご家庭からの問い合わせもなくなり、静かな時を迎えました。
遠く離れた本校でもこのような大変な状況であったことは在校生にも正しく理解してもらい、今後に生かしてほしいと思います。
もちろん学校としても、しっかりとした準備を続けていきます。