14時から、授業が終わったメンバーが順次集合し、リハーサルでした。各班は最後に詰め込むプレゼン内容確認など、それぞれのカラーがここからも溢れていました。 17時30分より本番です。リーダーの文芸学部4年 末永美波さんがファシリテーターとなり、進行しました。美波さんは、事前講義、その後、緊急事態でメンバー対面が果たせない中、日程調整やグループワーク進行提案など、みんなの意見も聞きながら、ずっと先頭に立って率いてきた南三陸町フィールドワークのリーダーです。堂々とした進行する美波さんの姿に、さすがだなと胸を打たれました。続いて、副リーダーの生活科学科2年 榎 采乃さんより、活動報告の発表です。南三陸町フィールドワーク参加当初、ほとんどのメンバーは、南三陸町のことをまだ理解していませんでした。采乃さんの発表で、東日本大震災で言い表すことができない未曾有の大災害、そこから環境先進の町へ生まれ変わり、そこには「絆」の存在が欠かせないこと、そして未来に向かっていること。佐藤町長とオンラインでの懇談で「絆」というメッセージがありました。それが私たちの心には突き刺さり、その後、班ごとに課題テーマに向き合いながら行ったディスカッションでも、私たちの心を存分に揺さぶってくれました。報告の中盤、私たちが事前講義で学んだ中のひとつ、埼玉県が独自に作成した「天使の声」の物語を、メンバーの国際学部3年 鈴木茉佑さんが朗読し、参加者の皆さんへ共有させていただきました。この「天使の声」は、報道などでご存じの方も多いと思いますが、東日本大震災発生直後、南三陸町防災庁舎から「最後まで避難を呼びかけていた女性」遠藤未希さんの姿を紹介したお話しです。実は、茉佑さんは、事前講義でもこの物語を朗読しています。その際、茉佑さんは朗読の途中から涙が止まらず、みんなももらい泣きしてしまったのです。茉佑さん、今回も朗読、素晴らしかったです!22| 2021年度南三陸町フィールドワーク報告書10月7日開催 南三陸町フィールドワーク 活動報告 & プレゼンテーション課題「南三陸町の魅力を発見し伝え、南三陸町の交流人口の拡大に向け、多くの方にお越しいただける新しい賑わいを作り出す店頭企画(さんさん商店街等)、イベント企画など提案」
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