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vol.40

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「空間デザインの道に飛び込んで、想像以上の楽しさを見つけました」

2020.10.30

株式会社ワールドコンストラクション

三浦 舞(みうら?まい)さん

空間デザイナー。家政学部 建築デザイン学科建築コース2017年度卒業

空間デザイナーとして商業施設のデザインを手がける三浦さん。中学生の頃からの夢だった職業に就くにあたっては、好きを仕事にしていいのか、とことん悩み抜いたそう。その頃の思いを振り返ってもらいました。

【学生時代?就職活動】
「思い描くものが実現する」よろこびを学生時代に経験

中高と共立女子大学の付属校に通っていた三浦さん。当時から部屋の模様替えが好きだったり、カフェでもインテリアに目がいったりするほど、空間デザインに興味があったそう。進学するにあたっては、建築デザイン学科のある共立女子大学に進学しました。
 
「共立女子大学の建築デザイン学科は、工学系ではありませんが、構造の勉強もでき、資格を取れるくらいのしっかりしたカリキュラムが組まれています。研究室(ゼミ)の種類もたくさんあったので、進学すれば子どもの頃からの夢だった空間デザイナーへの道が拓けると思いました」
 
実際に入学してみて、住人を想定した住居の勉強などでは「どういう家にしようか」と考えている時間が楽しく充実していたと語る三浦さん。最も印象に残っているのは、意匠設計ゼミで「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に参加したときだったと言います。
 
「トリエンナーレは、当時9年連続で共立女子大学が古民家の装飾を任せてもらっていました。そこで、私たちは古民家の庭にアートを引き立てる装飾制作を企画。当時、学生でしたが今の仕事と同じように、どう空間に落とし込んでいくか、パースに落とし込んで設計して、なんども現場に通って作りあげました。みんなでコミュニケーションをとってやり遂げたので、とても達成感がありましたね」
 
他にも、神保町エリアの活性化プロジェクトでゆるキャラを制作するなど、卒業制作以外にもさまざまなことに挑戦。「思い描くものが実現する」おもしろさに気づけた学生時代だったようです。

▲トリエンナーレは、バスツアーのコースにも組み込まれた場所だったこともあって、小さな子どもから年配の方までたくさんの人が訪れたそう。「地元の取材もあったようで、反響が大きかったです。学生のうちにこんな経験ができたのは本当に貴重でしたね」

好きを仕事にするかどうか、自分でとことん熟考

やってきた勉強を活かすべく、就職活動もそのまま空間デザインの道を志望すると思いきや、そこを目指すまでには葛藤があったそう。
 
「空間デザインの夢を叶えたいという思いはありましたが、いざ考えるとそれで本当にいいのか不安になりました。アルバイトでアパレルの販売員をしていたので、それもいいかなと思ったり。とにかく、そこは自分の中で何度も考えました。でも、最終的には興味があるなら飛び込んだ方がいい、2、3年経ってからやりたいと思ったとしたら、その我慢した時間がもったいない、そう思うようになりました」
 
意思が定まってからは、働く会社を見つけるのもスムーズで、最終的に面接まで進んだのは10社にも満たなかったそう。現在の会社を志望したのは、なぜだったのでしょうか?
 
「いまの会社は、マンションも商業施設も手がけていて、さまざまなチャレンジができるところがいいなと思いました。面接では、『何がやりたいか』を聞かれたときに、どうしたいかを自分の言葉でアピールしようと決めていました。それが伝わったようで、見事に内定をいただくことができました」

▲「就職活動は、とにかく自分と向き合うのが第一歩。たくさんの選択肢の中から選ぶのも、絞るのも自分の意思です」と三浦さん。悩み抜いた経験があったからこそ、内定までの道がスムーズだったようです

【仕事】
話題の大型商業施設のデザインを担当。
思いやりと発想力が仕事のカギ!

入社後は、商業施設の空間デザイナーとして働いている三浦さん。百貨店のフロアリニューアルから大型再開発商業施設まで、手がける案件はさまざま。案件ごとに現場を仕切る先輩の下で、通常4?5件くらいの案件を掛け持ちする日々を送っています。最近では、とある大型商業施設を担当したそう。
 
「有明ガーデンは、ホテルや映画館、ショッピングセンターが組み合わさった複合型施設です。私たちは、店舗以外の共有部の内装設計や子どもの遊び場などの環境を担当しました。例えば、フードコートは『ホテルライクな上質な空間』をコンセプトに据え、それを実現するために特別な個室や一段上がった空間をつくったり、それにふさわしい色や素材、家具選び、光の取り方で全体をデザイン。トライアンドエラーの繰り返しでしたが、できたときには達成感がありました」
 
こうした空間は不特定多数の人が利用するもの。それを想定した「思いやりと発想力」を大切にしていると三浦さんは言います。
 
「商業施設は、ただかっこいいだけではダメ。例えば、見た目的にはテーブルの角がシャープな方がかっこいいとしても、角を丸くした方が誰にとっても安心感があります。実際に使うことを考えて思いやり持ったデザインが必要です。同時に、新しいことを生み出していく仕事でもあり、数年後を想定して、柔軟に考える必要があります。常にアンテナを張って、気になったものは頭にストックして、空間に落とす方法を考えていくと視野が広がっていくんです」
 
学生時代の迷いを感じさせない三浦さんに、「好きなことを仕事にしたい」と思う後輩へのアドバイスを聞きました。
 
「学生時代は、好きだけでやっていけるか、という不安が大きいと思います。でも仕事を始めたら、興味がいちばんの武器。興味があれば、いろいろなものを、いろいろな視点から見られるようになる。自分で勝手に夢に蓋をしていくのはもったいないと思います。ぜひ、自分の好きを突き詰めてみてください!」

▲パソコンを使ってパースや設計図として表現するのも空間デザイナーの仕事の1つ。「設計するにも自分の表現方法を増やしていきたいと思います。新しいソフトの習得もその1つです」と語ってくれた三浦さん。アイデアを発想するのはもちろん、クライアント(施主)にわかりやすく伝えることもがんばりたいと全力投球している姿が印象的でした

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます?

Q1.趣味やはまっていること、マイブームは?
A1.「Pinterest」の画像検索。いつの間にか時間が過ぎています(笑)
 
Q2.自慢できる特技はありますか? あればそれは何ですか?
A3.会話や情景の記憶力、音楽を覚える早さ。
 
Q3.よく使う、スマホアプリは?
A3.「Instagram」
 
Q4.今行きたい海外は? また、その理由は?
A4.どこでも行きたい! 上海もデザインが素敵なので行ってみたいです。
 
Q5.好きなタイプの異性は?
A5.芯があって柔軟な人。
 
Q6.休日の主な過ごし方は?
A6.友人に会う、気になる施設に行く。
 
Q7.1ヶ月お休みがもらえたら何をしたい?
A7.旅行に行きたい!
 
Q8.憧れている女性は?
A8.会社の先輩。仕事もできてプライベートも充実しているので、自分もそこを目指したい。
 
Q9.好きな映画は?
A9.『トランスフォーマー』『君に読む物語』。基本的にはスパイ映画が好きです。
 
Q10.社会人になって一番変わったことは?
A10.生活習慣、時間管理。
 
Q11.最近、一番うれしかった出来事はなんですか?
A11.ずっと会っていなかったのに、私の担当した施設に行った友達から連絡が来ました!
 
Q12.共立女子大で、一番思い出に残っていることは?
A12.ゼミ活動。
 
Q13.共立女子大?短期大学の一番の自慢を教えてください。
A13.教授も助手さんも面倒見が良くて親身になってくれます。

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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