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国際学部

Faculty of International Studies

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国際学部ニュース詳細

更新日:2024年06月20日

研究紹介

【国際学部】木戸雅子名誉教授が秋篠宮佳子内親王殿下のギリシャ訪問に際し、ご進講、現地での解説を行いました。

 本学において長年教鞭を執られ、2021年3月に定年でご退職された木戸雅子名誉教授は、広くはギリシャ研究、ギリシャ語教育に携わられ、専門としてはビザンツ美術の研究者として第一線で活躍されてきました。定年後も、ギリシャ政府より勲章が授与されるなど、その功績は広く知られています。また一昨年には、国際学部の講演会のゲストとして登壇され、ギリシャ研究へと向かわれたご自身の半生について話されるとともに、コロナ禍がまだ明けきらないなか、グローバルな学びを志す学部生たちを激励していただきました。


2021年3月22日

【国際学部】木戸雅子教授?神田千冬教授のご退職セレモニーを行いました。

2021年10月22日

【国際学部】木戸雅子名誉教授にギリシャ政府から勲章が授与されました。

2022年11月30日

【国際学部】学生広報委員による木戸雅子先生講演会記事


佳子内親王殿下のファネロメニ聖修道院訪問を報じるギリシャのテレビ局SKAIのニュース番組(木戸先生のことも言及されています)


 

佳子内親王殿下来訪前、打ち合わせで修道院を訪問し、修復事業総監督、修道院長との再会を楽しまれる木戸先生。

室内の食卓は、内親王殿下も来訪時に懇談された場所。


 今回、日本のテレビ、新聞などのメディアにおいても広く報道されましたように、先月のギリシャ訪問において秋篠宮佳子内親王殿下は、サラミナ島のファネロメニ修道院聖堂を訪問され、その際、壁画修復作業にライフワークとして取り組まれてきた木戸先生が迎えられ、説明をされました。画面あるいは紙面で先生のインタビューをご覧になった方も多いかと思います。木戸先生は訪問以前にもご進講され、内親王殿下は熱心に学ばれていたとのことです。学部広報委員会からの問い合わせに対し、ギリシャから帰国された先生から以下のようなお返事をいただきました。


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 この度秋篠宮佳子内親王殿下が、ギリシャへ公式訪問なさいました。2024年は日本ギリシャ文化観光年と定められ、両国でさまざまな行事が行われています。その一環として佳子様がギリシャから招待されました。ギリシャでの公式訪問先として、サラミナ島にある修道院が選ばれました。私はこの修道院にある聖堂の壁画の研究のために2007年から日本の科学研究費で修復を行い6年かけて聖堂内にある3500以上に及ぶ場面を闇の中から蘇らせることができました。この事業はギリシャでは大変高く評価されていますが、日本では殆ど知られていませんでしたので、ここが訪問地に選ばれたと聞いた時は、本当に驚きました。公式ご訪問地として、日本からギリシャへの文化協力の象徴としてこの修道院が、ギリシャ側から日本への文化協力としては、コルフ島にある日本美術を紹介いているアジア美術館が選ばれました。ご訪問前に秋篠宮邸で佳子様に3時間半に及ぶご進講をさせて頂きました。休憩時間も取らずに、用意したパワーポイントのスライド200枚以上を使っての私の話を佳子様は、それは、それは、熱心に聞いてくださいました。
 今まで大変親しく私の研究を支えてくださってきた修道院長がさぞ驚かれていることだろうと、私もギリシャへ赴き、ご訪問日には現地で修道院長と共にご一行をお迎えしました。日本だけでなく西欧の研究者も関心を向けてこなかったモニュメントですが、現代ギリシャ人にとっては大変大切で意味のある修道院を日本の「お姫様」が訪問し、両国が協力して光をとりもどした美しい壁画の世界をご覧くださったことにギリシャの人々も感動してくれました。自分の関心の赴くままに長年努力してきたことが、このような形で多くの方に知って頂けたことに驚くとともに、改めて、まだまだ先に進まなければという思いを強くしています。
 共立女子大学在職中に、度々ギリシャへ調査研究に出かけましたが、その都度共立女子大学の教職員の方々にお世話になりました。心から感謝しております。

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 本修道院の壁画については、ご退職前に発表された論文において詳細に論じられておりますので、関心を持たれた方は、ぜひこちらもご参照ください(以下のリンクをクリックすると、「共立リポジトリ」の当該ページに飛び、論文をPDFでダウンロードすることができます)。


「パナギア?ファネロメニ修道院(サラミナ島)主聖堂の壁画 : 日本とギリシャの共同研究『サラミナ?プロジェクト』」(『共立国際研究』第33巻(2021年)、pp.33-103)


 学部HPには、その他にも木戸先生が在職時に書かれたエッセイやサラミナ市からの勲章授与に関する記事が掲載されています。あわせてご覧いただけますと幸いです。


一例として、2018年4月28日

【国際学部】リレー?エッセイ2018(2) 木戸雅子「ギリシャの春の祭り 『パスハ(復活祭)』」


 また、本件の関連記事は以下からご覧いただけます。

壁画修復、きっかけは日本人研究者の訪問 佳子さまご訪問のファネロメニ修道院


 国際学部一同、木戸先生がこれからもますますお元気で、ご活躍されることを願っております。


ギリシャより帰国後、本学を訪問された木戸名誉教授。国際学部長室にて、佐藤雄一副学長と撮影


(西山暁義)